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海外FXのゼロカットシステムは罠なの?追証なしのメリットや仕組みについて

ともや

海外FXのゼロカットシステムって何?借金の心配はしなくて良いのかな、、

海外FXにおけるゼロカットシステムとは、口座残高がマイナスになっても追加の証拠金(追証)を請求されず、業者が損失を補填して口座残高をゼロにリセットしてくれる仕組みです。

国内FXでは急変動でロスカットが間に合わないと入金額以上の損失(=借金)が発生しますが、海外FXのゼロカット採用業者なら借金リスクを負わずに取引可能です。

本記事では、このゼロカットシステムの仕組み・安全性・発動条件を詳しく解説し、メリット・デメリットや主要海外ブローカー5社(XM、TitanFX、Exness、Axiory、BigBoss)のルール比較も紹介します。

追証なしで安心して取引するために必要な知識を順序立てて確認していきましょう。

この記事のまとめ

ゼロカットシステムを採用している海外FXのおすすめ業者を知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

目次

海外FXのゼロカットシステムとは?国内FXとの違い

ゼロカットシステムとは、相場急変動などで証拠金以上の損失が出た場合に、FX業者がその超過損失を負担して口座残高をマイナスから0に戻す制度を指します。

海外FX業者の多くが採用しており、「追証なし」とも呼ばれます。

一方、国内FX業者では基本的にゼロカット制度がなく、強制ロスカット(強制決済)後に残高がマイナスになった場合はトレーダー自身が追加入金して補填する必要があります。

ゼロカットシステムをわかり易く説明した画像

つまり国内業者では最悪の場合、入金額以上の借金を背負うリスクが常にあるわけです。

こうした違いが生まれた背景には、海外FXと国内FXの規制環境の差があります。日本国内では金融庁の規制でレバレッジ上限が25倍に制限され、業者の自己資本規制も厳しいため、ゼロカットのような仕組みは導入されていません。

一方、海外FX業者はレバレッジ数百倍~数千倍というハイレバレッジを提供する代わりに、トレーダー保護策としてゼロカットを採用しているケースが多いです。

りゅういち

「ハイリスクだが借金リスクは負わせない」というのが海外FXの基本スタンスと言えるでしょう。

海外FXのゼロカットシステムは安全?「罠」と言われる理由は?

結論から言えば、ゼロカットシステム自体は基本的にトレーダーにとって安全で有益な制度です。追証の心配がないことで心理的な安心感が生まれ、最悪でも口座残高がゼロになるだけなので借金を背負うリスクはありません。

実際、過去のスイスフランショック(2015年)の際には国内業者利用者に多額の追証が発生しましたが、海外業者のXMなどはゼロカットを適用して顧客を救済した実績があります。

一方で、一部では「ゼロカットは罠ではないか?」と心配する声があるのも事実です。その理由としては以下のような点が挙げられます。

悪徳業者によるゼロカット不履行のリスク

ごく稀に、ゼロカット採用を謳いながら極端なケースで適用を拒む業者の存在が指摘されています。

たとえばFXDDという海外業者はスイスフランショック時、約款にないとの理由で「今回は想定外なのでゼロカットできない、追証を払ってほしい」と顧客に請求し大きな問題となりました。

このようなゼロカット反故のケースは一部の悪質業者に限られますが、「ゼロカット=絶対安心」と鵜呑みにせず信頼できる業者を選ぶことが重要です。

複数口座間での残高相殺

複数の口座を運用している場合、1つの口座でマイナスになると別の口座から差し引かれる

業者によってはゼロカットを実行する前に同一ユーザーの他口座のプラス残高でマイナスを埋め合わせるルールを設けている場合があります。

例えばBigBossでは、マイナス残高が出ると同じ通貨建ての他口座資金から優先的に補填し、全口座の残高がゼロになって初めて不足分を業者が負担する仕組みです。

この場合、ユーザー全口座が空になるまでは借金が残る点に注意が必要です(※XMやExnessなど多くの業者は「他口座からの補填は行わない」と明言しています)。

複数口座間の相殺ルールはゼロカットの“穴”とも言えますが、これは各社のポリシー次第なので事前に確認すると良いでしょう。

業者倒産や極端な流動性枯渇への懸念

理論上、相場急変で顧客のマイナス残高を大量に補填した結果、業者自体が経営危機に陥るリスクもゼロではありません。

ただし、大手ブローカーはリスク管理や保険契約によりゼロカット適用を織り込んでおり、よほどの異常事態でない限りトレーダーに影響は及ばないと考えられます。

信託保全や十分な自己資本を持つ信頼性の高い業者を選べばこの点の不安も小さいでしょう。

りゅういち

以上のように、一部の「罠では?」という不安は業者選びや非常時の特殊ケースに関するものです

基本的に健全な海外FX業者であればゼロカットシステムはトレーダー保護の有力なセーフティネットであり、過度に心配する必要はありません。

海外FXのゼロカットシステムの仕組みと発動条件

海外FXのゼロカットシステムの仕組みを説明した画像

ゼロカットシステムが発動する流れを、証拠金維持率の低下→強制ロスカット→残高マイナス発生→ゼロカット適用の順に見てみましょう。

STEP
証拠金維持率低下とマージンコール

含み損の拡大により証拠金維持率(=有効証拠金÷必要証拠金×100)が各業者の定める一定水準以下に下がると、**マージンコール(追加証拠金の警告)が発生します。

多くの海外業者では証拠金維持率が50%**程度でマージンコールとなり(XMやAxioryでは50%、TitanFXは90%など)、口座状況が危険であることを通知します。

この時点では強制決済は行われず、トレーダーは自主的に損切りや追加入金で対応可能です。

STEP
強制ロスカット(ストップアウト)発動

維持率低下がさらに進み、業者のロスカット水準(多くは証拠金維持率20%)を下回ると、強制ロスカットが発動します。保有中の全ポジションがシステムにより自動決済され、これ以上の損失拡大を防ぐ措置です。

例えばXMやTitanFX、Axiory、BigBossではこのロスカット水準が20%に設定されています(Exnessは後述の通り特殊で0%)。

強制ロスカットにより通常、口座残高は多少なりとも資金が残る状態で損失確定します。ロスカット水準=残高がゼロになる前に決済する安全装置と考えてください。

STEP
残高マイナスの発生

ただし、市場があまりに急変動した場合(ギャップ発生など)には強制ロスカットの発動が追いつかず、残高がマイナスに転落してしまうことがあります。

たとえば指標発表直後にスプレッドが急拡大したり、極端なスリッページが生じたケースでは、20%ラインでの決済指値より著しく不利な価格で約定してしまい、結果として口座残高がマイナス表示になる可能性があります。

このような証拠金維持率0%以下の状態はごく稀ですが、ゼロカットシステムが必要となるのはまさにこの局面です。

STEP
ゼロカットの適用と残高リセット

口座残高がマイナスになった場合、一定時間内に業者側で残高を0にリセットするゼロカット処理が行われます。多くの業者では追加の申請不要で自動的に実行され、残高欄が「0」になることで借金が帳消しとなります。

ゼロカットが適用される具体的なタイミングや所要時間は業者によって異なり、即座に反映される場合もあれば数時間~数日要する場合もあります。

詳しい各社のルールは後述の比較表をご参照ください。ゼロカット執行後は、ユーザーは新たな入金を行うことで通常通り取引再開が可能です。

海外FXのゼロカットとロスカットの違い

ゼロカットとロスカットの違い

「ゼロカット」とは、ロスカットが間に合わず口座残高以上の損失が発生した際に、マイナス分をFX業者が補填してくれる仕組みです。

一方の「ロスカット」は、取引所ごとに決められた証拠金維持率を下回った際に、強制的にポジションが決済される仕組みです。

ゼロカット口座残高以上の損失が発生した場合にマイナス分が補填される
ロスカット一定の証拠金維持率を下回った場合に強制的にポジションが決済される
ゼロカットとロスカットの違い

ロスカットとゼロカットは連携する仕組みであり、通常はロスカットによって損失が限定されるためゼロカットが発動するケースは稀ですが、相場急変時の「保険」として重要な役割を果たします。

ロスカットが執行される証拠金維持率(ロスカット水準)はFX業者によって異なります。中には0%のケースもありますが、海外FXではロスカット水準の証拠金維持率は20-50%が一般的です。

海外FX業者ロスカット水準
(証拠金維持率)
XMTrading
XMTradingのアイコン画像
20%
TitanFX
TitanFXのアイコン画像
20%
Exness
Exnessのアイコン画像
0%
FXGT
FXGT.comのアイコン画像
20%
海外FX取引所のロスカット水準の例

海外FXの証拠金維持率の目安については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。

海外FXのゼロカットシステムの注意点

海外FX業者のゼロカットシステムの注意店について見ていきましょう。

ゼロカットシステムの注意点

ゼロカットシステムの注意点は、下記の5つです。

他口座資金が巻き込まれる可能性がある

複数の口座を運用している場合、1つの口座でマイナスになると別の口座から差し引かれる

Bigbossなど一部の業者では、複数口座を運用している場合、片方の口座がマイナスになったときに、もう一方の口座の残高からマイナス分が差し引かれます。

この場合、たとえ一つの口座で大損しても別の口座に資金があれば自動で移されてしまうため、結果的にユーザー側の損失総額が入金合計額を超えることもありえます。

口座Aに3万円、口座Bがマイナス1万円の場合

  • 口座Aの残高からマイナス分の1万円が引かれる
  • 結果的に、口座Aの残高は2万円、口座Bは0円となる

複数口座を運用する際は各社の規約を確認し、必要に応じてリスク分散のため異なる業者に資金を分けることも検討しましょう。

意図的な悪用で口座凍結のリスクがある

海外FX業者はゼロカットを顧客救済の目的で提供していますが、これを意図的に悪用する行為は規約違反となり口座凍結などの措置を招く可能性があります。

典型的なのは、複数の口座や異なる業者間で両建て(ヘッジ)を行い、一方の口座で大きな利益を出しつつ他方の口座ではわざと大損失を出してゼロカット適用させる手法です。

両建て:同じ通貨ペアを一方の口座で買い、もう一方で売る取引

ゼロカットシステムを悪用した取引の例
  • 口座Aでユーロ/ドルの買いポジションを持つ
  • 口座Bでユーロ/ドルの売りポジションを持つ
  • 口座Aでゼロカットが発動し入金額がゼロになる
  • 口座Bで口座Aの損失を超える利益が出る

このような不正を行えば利益側の口座も含めて凍結されたり出金拒否される恐れが高いです。

要するに、「借金にならないなら負け口座は放置でOK」といった考えは厳禁で、ゼロカットはあくまで非常時のセーフティと心得て誠実に取引する必要があります。

ゼロカットの発動タイミングは海外FX業者ごとに異なる

ゼロカットシステムが発動するタイミングは海外FX業者ごとに異なります。

海外FX業者ゼロカット発動のタイミング
XMTrading次回入金時
VantageTrading即時
AXIORY24時間以内
海外FX業者のゼロカット発動タイミングの例
海外FX業者ゼロカット発動の
タイミング
XMTrading次回入金時
VantageTrading即時
AXIORY24時間以内
海外FX業者のゼロカット発動タイミングの例

なかなかゼロカットが執行されないと慌ててしまいがちですが、利用する海外FX業者のゼロカット発動タイミングを事前に確認しておくと安心です。

りゅういち

ゼロカットが執行されなくても、慌てずに丁寧に確認しましょう。

ゼロカット反映までにタイムラグがある

ゼロカット処理が即時に行われない場合、反映までの時間差に注意が必要です。例えばAxioryでは原則24時間以内に残高リセットとされています。

この間にユーザーがうっかり追加入金してしまうと、入金額がマイナス補填に充当されてしまう恐れがあります。

実際、「口座がマイナスの状態で追加入金するとどうなるの?」という質問も見受けられますが、XMなど大手では「入金額を差し引かず、まず残高リセットが行われるので安心してください」と案内しています。

タイムラグ中の入金はトラブルの元になりかねないため、残高がマイナスの間は新規入金や資金移動を避け、ゼロカット完了を待つのが無難です。

ゼロカット前提でハイレバ取引をすると、損失の可能性が高くなる

ゼロカット前提でハイレバレッジ取引した際に、資金を大幅に失うリスクが高くなります。

500倍レバレッジで取引した場合(海外FX)

  • 10万円入金していた場合、
    10万円×500倍=5,000万円分の
    取引が可能
  • USD/JPYが0.24%下落した時
    5,000万円×0.24%=12万円分の
    損失が確定
  • 口座には10万円しかないので、
    1回の取引で資金は消滅

10倍レバレッジで取引した場合(国内FX)

  • 同様に10万円入金していた場合、
    10万円×10倍=100万円分の
    取引が可能
  • USD/JPYが0.24%下落した時
    100万円×0.24%=2,400円の
    損失が確定
  • 口座には10万円あり、
    残金は10万円-2,400円=97,600円
  • 結果的に同様の取引があと20回ほど可能

以上の点を踏まえれば、ゼロカットシステムのデメリットは「使い手次第」も言えます。普通に取引する分には利点の方が大きい制度ですので、過度に恐れる必要はありません。

ただし「借金にならないからノーリスク」では決してなく**、あくまで口座に入れた資金は全て失うリスクがあること、そして不正利用は許されないことを改めて肝に銘じておきましょう。

主要海外FX業者5社のゼロカット発動条件・対応比較

現在、日本人トレーダーに人気の主要海外FXブローカー5社(XM、TitanFX、Exness、Axiory、BigBoss)について、それぞれのゼロカット関連ルールを比較してみます。

各社でロスカット発動の証拠金維持率(ストップアウト水準)やゼロカット反映タイミング、他口座との相殺有無などが微妙に異なるため、事前に把握しておくと安心です。

スクロールできます
ブローカーマージンコール水準ロスカット水準ゼロカット執行タイミング
XMTrading
XMTrading アイコン画像
50% 以下20% 以下自動適用(申請不要)。
残高マイナス発生後、即時~最大3営業日以内に残高リセット。
複数口座間の相殺なし(他口座資金を移動しない)。
 TitanFX
TitanFX アイコン画像
90% 以下20% 以下自動適用
残高マイナス時、基本的に即時ゼロカット実行(追加の申請不要)。
複数口座間の相殺なし(各口座ごとに適用)。
Exness
Exness アイコン画像
スタンダード口座等は60%
上位口座30%
0% 以下自動適用
残高がマイナスになった瞬間に即時ゼロカット実行。
ユーザーは申請不要で口座残高が即ゼロに戻る。
複数口座間の補填なし
極めて高いレバレッジ(最大無制限)提供のためロスカット水準が0%と特殊。
AXIORY
Axiory アイコン画像
50% 以下20% 以下自動適用
残高マイナス発生後、原則24時間以内にゼロカット処理を実施。
他口座への影響なし(他口座資金での補填は行われない)。
BigBoss
BigBoss アイコン画像
50% 以下20% 以下自動適用(一部相殺ルール有)。
残高マイナス発生後、最短数時間~最大12時間程度でゼロカット処理。
日本時間8時と20時に自動補填プロセス実行との情報あり。
特徴は他口座残高との相殺:マイナス発生口座と同一ユーザーの他口座に残高がある場合、まず他口座から不足分を自動移動して補填し、それでも足りない分を業者が負担してゼロカットする。そのため複数口座運用時は口座間の資金配分に注意。
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ブローカーマージンコール水準ロスカット水準ゼロカット執行タイミング
XMTrading
XMTrading アイコン画像
50% 以下20% 以下自動適用(申請不要)。
残高マイナス発生後、即時~最大3営業日以内に残高リセット。
複数口座間の相殺なし(他口座資金を移動しない)。
 TitanFX
TitanFX アイコン画像
90% 以下20% 以下自動適用
残高マイナス時、基本的に即時ゼロカット実行(追加の申請不要)。
複数口座間の相殺なし(各口座ごとに適用)。
Exness
Exness アイコン画像
スタンダード口座等は60%
上位口座30%
0% 以下自動適用
残高がマイナスになった瞬間に即時ゼロカット実行。
ユーザーは申請不要で口座残高が即ゼロに戻る。
複数口座間の補填なし
極めて高いレバレッジ(最大無制限)提供のためロスカット水準が0%と特殊。
AXIORY
Axiory アイコン画像
50% 以下20% 以下自動適用
残高マイナス発生後、原則24時間以内にゼロカット処理を実施。
他口座への影響なし(他口座資金での補填は行われない)。
BigBoss
BigBoss アイコン画像
50% 以下20% 以下自動適用(一部相殺ルール有)。
残高マイナス発生後、最短数時間~最大12時間程度でゼロカット処理。
日本時間8時と20時に自動補填プロセス実行との情報あり。
特徴は他口座残高との相殺:マイナス発生口座と同一ユーザーの他口座に残高がある場合、まず他口座から不足分を自動移動して補填し、それでも足りない分を業者が負担してゼロカットする。そのため複数口座運用時は口座間の資金配分に注意。

表から分かるように、ゼロカット発動までの細かな条件や処理フローは業者ごとに違いがあります。

特にExnessはロスカット水準が0%とユニークで「残高が0円以下になるまでポジションを保持できる」設計になっており、そのぶん即座のゼロカットでカバーする仕組みです。

またBigBossのようにユーザーの他口座資金を巻き込むケースもあれば、XMやExnessのように口座ごと完結でクリーンに処理されるケースもあります。

りゅういち

海外FXを始めるならゼロカットシステムを備え、日本語サポートも充実したXMがおすすめです。

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海外FXのゼロカットに関する実例・利用者の声

ゼロカットシステムについて、実際の利用者はどのように感じているのでしょうか。SNS上の体験談やQ&Aサイトでの声から、いくつかピックアップして紹介します。

ブラックスワン時の明暗:追証地獄とゼロカット救済

ブラックスワン時の明暗を説明した画像

先述のスイスフランショックでは、国内FXで数百万円の追証を負い「-300万円」の借金を抱え途方に暮れたトレーダーがいた一方、海外FX(XM)を利用していたトレーダー達は一様にゼロカットで救われたという体験談が複数報告されています。

XMから当時顧客に送られたメールには「この度の相場変動によりお客様の口座残高がマイナスとなりましたが、弊社ポリシーに従い残高をゼロにリセットいたしました」という旨が記載されていたそうです。

後日、追証を請求してきたFXDDとは対照的に、XM含む多くの海外ブローカーが広告通りのゼロカット対応を行ったことで日本人ユーザーからの信頼を大きく高めました。

「ゼロカットのおかげで相場に居残れた」「借金を免れてまた挑戦できた」という声もあり、非常時におけるゼロカットの真価が発揮された出来事でした。

「ゼロカットで借金なしなら、1万円が200万円に?」初心者の勘違い質問

Yahoo知恵袋にはゼロカットに関連して興味深いQ&Aも投稿されています。

ある初心者の方は「追証なしならFXに1万円を入れても失うのは1万円だけ?逆に相場が2倍に動けば200万円儲かる?パチンコより効率良さそうだがそんな旨い話はないよね?」という趣旨の質問をしていました。

これに対する回答では、「レバレッジ◯倍=証拠金が◯倍になるわけではない」ことや実効レバレッジの考え方を丁寧に解説しつつ、「仮に200万円の利益を得ようとすれば為替が数百円(◯万pips)動く必要があり非現実的。一方1.5円逆行すれば1万円は飛ぶ。結局損失は1万円で済むが大儲けも簡単ではない」と諭しています。

ゼロカットはあくまでリスクの下限をゼロにする制度であり、利益を保証するものではありません。初心者ほど誤解しがちなポイントなので注意が必要です。

「ゼロカット未対応業者には要注意」の声

SNSや掲示板では、「海外でも一部ゼロカットの無い業者があるので注意」「ボーナスだけに釣られてゼロカット非対応業者を使うのは危険」といったアドバイスも見られます。

実際、海外ブローカーの中にはゼロカット非採用(追証あり)の業者や、以前はゼロカットだったがルール変更で追証請求に転じたケースも報告されています。

ユーザーの声としては「ゼロカット無しだとレバレッジ高くても怖くて使えない」「追証あり業者で大損して結局払えず口座凍結になった人もいるらしい」など、ゼロカット有無が業者選びの重要条件という意見が大勢です。

やはり基本はゼロカット採用業者を選ぶことが安心と言えるでしょう。

このように、実例やユーザーの声からもゼロカットシステムの有用性と注意点が浮き彫りになります。「借金なし」は非常に魅力ですが、それに慢心せず正しくリスクを理解した上で制度を活用することが大切だと分かります。

海外FXのゼロカットシステムに関するメリット

海外FXのゼロカットシステムに関するメリットを説明した画像

海外FXのゼロカットシステムに関するメリットは、主に次の3つです。

追証がないので最大損失は入金額分のみ

追証がないので最大損失は入金額分のみ

メリットの1つ目は、最大損失は入金額分のみであることです。

追証がないので、借金を背負うリスクがありません。

一方、日本国内のFX取引所では追証によって入金額以上の損失が発生する可能性があります。
口座残高以上の損失が発生し追証を求められると支払い義務が生じるので、手元にお金がない場合は借金を背負って返済しなければいけません。
2008年の「リーマンショック」発生時には、大暴落によって大きな借金を抱えたトレーダーもいました。

国内FX取引所で取引する場合は、ロスカットや追証を避けるために多めの証拠金が必要です。

入金額以上の損はないので安心して高レバレッジ取引ができる

失ってもよい資金 = 口座入金額」という割り切りができるため、例えば数万円程度の少額からでも超高レバレッジ取引に挑戦しやすい点もメリットです。

国内FXで同じことをすると万が一追証発生時に手持ち資金以上の支払い義務が生じかねません。ゼロカットがあれば投下資金を限定しつつ大きなリターンを狙うというリスクテイクが比較的容易になります。

言い換えれば、リスク許容度の範囲内で思い切ったトレード戦略を取れるのがゼロカット採用環境の強みです

心理的余裕による計画的な損切り

借金リスクが無いことで、含み損が出ても「このままでは借金になるかも…」というパニックに陥りにくく、落ち着いて損切りや戦略練り直しができます。

結果として無謀なナンピンや塩漬けを避け、計画的に損失を確定しやすくなるという副次的メリットもあります。

ゼロカット=損失ゼロではありませんが、**「最悪でもゼロで再スタート可能」**という安心感が冷静な判断力を保つ助けになるのです。

りゅういち

海外FXのゼロカットシステムを採用している取引所には、このようなメリットがあります。

国内FXにゼロカットシステムがない理由

国内FXにゼロカット祖ステムがない理由

日本国内のFX会社でゼロカットシステムが導入されていない理由は、日本の法律によって「損失の補填」が禁止されているためです。

多くの海外FX会社がゼロカットシステムを導入している一方で、日本のFX会社でゼロカットシステムが導入されていないのはそのためです。

日本の金融商品取引法には下記の記載があります。

(損失補塡等の禁止)

第三十九条

二 有価証券売買取引等につき、自己又は第三者が当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補塡し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため当該顧客又は第三者に財産上の利益を提供する旨を、当該顧客又はその指定した者に対し、申し込み、若しくは約束し、又は第三者に申し込ませ、若しくは約束させる行為

引用元:e-GOV法令検索|金融商品取引法

ゼロカットシステムによってトレーダーのマイナス分をFX会社が負担することは「損失の補填」と考えられるため、日本国内のFX会社ではゼロカットシステムが導入されていません。

一方で、日本以外の国の金融ライセンスを保有している海外FX会社は日本の法律の範囲外のため、ゼロカットシステムが導入可能となります。

海外FXはなぜゼロカットシステムを採用しているのか

なぜゼロカットシステムを採用しているのか

海外FX業者の多くがゼロカットシステムを採用している理由は、多くのトレーダーに取引所を安心して長く利用してもらうためです。

ゼロカットシステムがあれば、トレーダーは追証の心配をせず安心してハイレバレッジで取引できます。

利用者が増えれば取引所もより多くの利益が期待できるため、トレーダーと取引所の両方にメリットがあります。

また、取引所が取得している金融ライセンスによって、ゼロカットシステムの採用が義務付けられている場合もあります。

海外FXのゼロカットシステムを利用して利益を狙おう

海外FXのゼロカットシステムを利用して利益を狙おう

本記事では海外FX業者のゼロカットシステムについてまとめました。

ゼロカットシステムを採用している海外FX取引所であれば、追証によって入金額以上の損をするリスクがなく、安心してハイレバレッジ取引ができます。

ただし、入金額以上の損をしなくてもハイレバレッジトレードで取引に失敗した場合、入金したお金をすぐに失ってしまうリスクがあります。

ゼロカットシステムを有効活用しつつ、適切なレバレッジやロット数で取引しましょう。

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