
海外FXに興味があるけれど、何から始めていいか分からない。初心者には難しそう・・・
FXに魅力を感じていても、専門用語の多さや取引方法の複雑さから諦め気味の人は多いのではないでしょうか。
こちら記事では海外FXのメリット・デメリットや始める前に準備すべきこと、海外FXの始め方を解説しています。
海外FX初心者の方がつまずきやすいポイントや、注意点も紹介しているので、これから海外FXに挑戦しようとしている人はぜひ参考にしてください。
- 海外FXとは異なる通貨同士を交換する取引のこと
- 海外FXを始める前に知っておくべきFX基礎単語一覧
- 海外FX初心者が失敗しないためのポイントは「信頼できる海外FX業者を選ぶ」「ロットの上げすぎに注意する」「取引ルールを決める」などの7つある
- 海外FX初心者のFX業者の選び方の基準は「ボーナスが豊富」「ライセンスを多数取得」「万が一の補填がある」の3つある
自分に合った海外FXを見つけたい人は以下の記事もご覧ください。最新版の「海外FXおすすめ業者ランキング」を一目でわかる比較表とともに解説しています。


この記事のライター:りゅういち
海外FX歴10年で、水平線と移動平均線を用いたシンプルな手法でトレードをしています。取引所の良いところから悪いところまでお伝えし、皆さんのお役に立てれば嬉しいです!
海外FXとは

海外FXとは、日本国外に登記が置かれたFX業者、およびそのサービスのことです。日本国内のFX業者とは法律による規制が異なることなどから、提供できるサービス内容に違いがあります。海外FXを利用するメリットは多く、上手に活用すれば国内FXよりも効率よく利益につなげられます。
ただし税率など、その違いを正しく把握しておかないと反対に損になってしまうケースもあります。海外FXと国内FXの違いはしっかりと理解し、自分自身に適したほうを選択することが重要です。
ここからは以下の面から海外FXについて解説していきます。
FXとは
FXとは、「Foreign eXchange」の略称です。直訳すると「外国との交換」、つまり「外国為替」を意味します。
為替とは、異なる通貨の価値の違いを利用して交換する仕組みのことです。中でも異なる国の通貨を売買することで利益につなげる取引のことをさします。FXは買った時と売った時の金額の差額で損益が発生する「差金決済取引(CFD取引)」の1種です。
差金決済取引のシステムの例
- 1ドルが100円のときに、
100円を1ドルに両替 - 相場が変動し、1ドルが110円
- 1ドルを日本円に両替
- 交換しただけで10円の利益が発生
差金決済取引の場合、「売る」ことからもスタートできます。保有していなくても、口座に預け入れたお金(証拠金)を担保に、通貨を一時的に借りている形として取引ができるシステムです。
売りからスタートした場合は、その通貨の価値が下がったときに利益が発生します。このように、通貨の価値が上がっても下がっても利益を狙えるため、効率よく資金が稼ぎやすくなっています。
FXは自己資金以上の取引ができる
FXはレバレッジというシステムによって自己資金以上の取引ができます。レバレッジとは、自己資金以上の大きな取引量のトレードができるシステムです。

先ほどの例で言えば、同じ取引をレバレッジ10倍でおこなったとすると、利益は100円に増えます。ただし、損失に対しても同様にレバレッジがかかってしまうため、計画的なトレードが求められます。
FXは自己資金以上の大きな金額をトレードできることから、ギャンブルと混同されやすいですが、FXは金融商品取引の一種であるデリバティブ取引です。
FX自体に違法性はなく、ギャンブルではなく資産運用を目的とした取引として認められています。FXは決して運で利益を得るものではなく、知識と経験に基づいた技術をもって利益を得るものです。
国内FXと海外FXの違い
海外FXと国内FXでは、FX自体のシステムは同じですが、それぞれのFX業者が提供できるサービスや税制に違いがあります。損益にも大きく関わってくるため、違いをしっかりと理解しておきましょう。
海外FXと国内FXの主な違いは以下のとおりです。
項目 | 海外FX | 国内FX |
---|---|---|
最大レバレッジ | 数百倍~数千倍以上 (制限なし) | 最大25倍まで |
ボーナスクレジットの付与 | 可能 | 不可 |
ゼロカットシステム | あり | なし |
追証 | なし | あり |
税率 | 約15~55% | 一律20.315% |
金融ライセンス | 各国の金融ライセンス | 日本の金融庁の認可 |
顧客資金の管理 | 分別管理が多い | 信託保全が義務 |
項目 | 海外FX | 国内FX |
---|---|---|
最大レバレッジ | 数百倍~数千倍以上 (制限なし) | 最大25倍まで |
ボーナスクレジットの付与 | 可能 | 不可 |
ゼロカットシステム | あり | なし |
追証 | なし | あり |
税率 | 約15~55% | 一律20.315% |
金融ライセンス | 各国の金融ライセンス | 日本の金融庁の認可 |
顧客資金の管理 | 分別管理が多い | 信託保全が義務 |
海外FXと国内FXの最も大きな違いは、最大レバレッジです。国内の場合、日本の法律上の規制により、最大25倍までのレバレッジしかかけられません。しかし、海外FXの場合は法律による制限がないため、1,000倍や2,000倍などの高いレバレッジでのトレードが可能です。
これは、トレーダーを高額な損失から保護する観点の違いによるものです。国内FXの場合は、最大レバレッジ値を制限することでハイリスクなトレードからトレーダーを守っています。後述しますが、海外FXは、口座残高以上の損失を業者側が補填する「ゼロカットシステム」によりトレーダーを守っています。
また、海外FXは高いレバレッジを採用していることなどから、日本の金融庁の認可を受けられないものの、それぞれの国の「金融ライセンス」を保有している場合が多いです。そのため、海外FXだからリスクが大きいということはなく、安心して利用できます。
海外FXのメリット

海外FXの主なメリットについて解説します。
海外FXは、レバレッジが高い・ボーナスがある・ゼロカットシステムがあるという点が大きなメリットです。これにより、国内FXよりもリスクを抑え、少ない金額から大きな利益が狙いやすくなります。
海外FXのメリットについて詳細を知りたい人は、下記の記事をご覧ください。海外FXのメリットや注意点を詳しく解説しています。

レバレッジが高い
海外FXは、レバレッジに制限がありません。そのため、多くの海外FX業者が、数百倍から数千倍という高いレバレッジで提供しています。
国内FXの場合は法律によりレバレッジが規制されており、最大25倍までのレバレッジしか提供できません。

レバレッジが高ければ、より少ない資金から大きな取引量でのトレードが可能となります。ここでは、国内FXの最大25倍と、海外FXの最大1,000倍のレバレッジを例に、どのような違いがあるのか見てみましょう。
まず、必要な自己資金の違いを比べてみます。以下の条件でエントリーする場合に、口座に入金していなければならない金額を比較してみましょう。
エントリーの条件
- 1ドル=150円
- ドル円でエントリー
- 1ロットでエントリー
- 1ロット=10万通貨単位
(海外FX業者の一般的な取引通貨単位)
トレードに必要な証拠金は、以下の計算式で算出できます。
必要証拠金=(ロット数×取引通貨単位×
現在のレート)÷最大レバレッジ値
国内FXの最大レバレッジ25倍と、海外FXの最大レバレッジ1,000倍を適用した場合を考えてみましょう。
ドル円(1ドル=150円)に1ロットでエントリー
- 国内FX:1ロット×10万通貨単位×150円×25倍=60万円
- 海外FX:1ロット×10万通貨単位×150円×1,000倍=15,000円
10万通貨単位分取引をする場合は、国内FXでは60万円の証拠金が必要なのに対し、海外FXでは15,000円の証拠金で取引ができることがわかりました。このように、海外FXであれば少額からでもトレードができます。
FXでは0.01ロットからエントリーできるため、上記の例では150円からでもトレードが可能です。FX業者によっては、さらに小さな金額からトレードができる口座タイプを用意しているケースもあります。海外FXのほうが、より少ない金額からトレードを始められるため、海外FX初心者の人でも安心です。
また、同じ条件の取引でも利益に差がうまれます。当然リスクも大きくなってしまいますが、上手に活用すれば海外FXのほうが効率よく利益につなげられることがわかります。

レバレッジはトレーダー自身で自由に変更できるため、海外FXのほうがトレードの幅も広がり、柔軟な取引がしやすくなります。
ボーナスがある

海外FX業者の多くが、ボーナスクレジットを付与するキャンペーンを提供しています。国内FXの場合は、ボーナスクレジットの付与が禁止されているため提供できません。
口座を開設するだけでもらえる口座開設ボーナスや、入金した金額に応じた割合でボーナスが付与される入金ボーナスなど、FX業者によっては、かなり豪華なボーナスが提供されています。

クッション機能というボーナスだけでトレードができる機能がついていれば、自己資金を使わずに利益を生み出すことも可能です。
ボーナスを活用すれば自己資金以上の証拠金でトレードができるため、レバレッジとあわせて活用することでより多くの利益が狙えます。また、入金する金額が少なくて済むため、損失の負担も少なくなります。
海外FX業者によっては、最大数万円~数十万円というボーナスを付与しているところもあります。特に海外FX初心者のうちは技術が身についておらずリスクが大きいため、ボーナスを活用してFXを体験してみるのがおすすめです。
海外FXのボーナスの受け取り方について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

ゼロカットシステムがある
海外FXにはゼロカットシステムが採用されています。

海外FX業者の場合、ゼロカットシステムがあるおかげで、最大損失=口座への入金額となります。
一方、国内FX業者の場合、法律により業者側がトレーダーの損失を補填することが禁止されているため、ゼロカットシステムが提供できません。そのため、国内FX業者では、口座残高以上の負債が発生した場合、口座へ追加入金(追証)をする必要があります。

海外FXでは、口座に入金した金額以上の損失を被ることがないという点では、国内FXよりもリスクが少ないとも言えます。
海外FXのデメリット

多くのメリットがある海外FXですが、いくつかのデメリットもあります。海外FX業者を利用する際は、以下のデメリットは必ず理解しておきましょう。
海外FXのデメリットについてより詳細を知りたい人は下記の記事をご覧ください。海外FXのメリットや注意点とあわせて解説しています。

信託保全が義務ではない
海外FXの場合、信託保全が義務付けされていません。
信託保全の場合、万が一FX業者が倒産したり、大きなトラブルが発生したとしても、顧客の資金は全額補償されます。
国内FXの場合は、法律により信託保全が義務付けされています。そのため、トレーダーの資金がFX業者側の問題で失われる可能性は極めて低いです。

一方、海外FXの場合、法律による管理方法の義務付けはありません。ただし、多くの場合金融ライセンスの取得条件として、会社の運営資金と顧客の資金を分別管理することが義務付けられているケースが多いです。
分別管理の場合、信託保全よりは補償金額が低くなる可能性はありますが、一定金額までは金額が補償されています。

そもそも信頼度の高いFX業者であれば、大きなトラブルや倒産などをしてしまう可能性は極めて低いです。海外FXを始める際には、補償金額や信頼性の高いFX業者かどうかを確認してきましょう。
また、海外FXであっても業者によっては、顧客資金の全額補償や信託保全、保険会社への独自加入など、顧客資金を守るために徹底している業者もあります。
例えば、大手海外FX業者の XMTradingでは最大100万ドル(約1億5000万円)までの補償を設けています。XMTradingは信頼性の高いライセンスを保有しており倒産の可能性は極めて低いですが、高額な補償があるということは信頼性の高い海外FX業者であることのあらわれでもあります。
安全性の高い海外FX業者で取引したい人は、下記のリンクよりXMTradingで口座を開設してみませんか。
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税金が高くなる場合がある

海外FXと国内FXでは税制が異なるため、かかってくる税金が変わってきます。
国内FXの場合、申告分離課税なので、税率はFXでの利益の金額にかかわらず一律で20.315%です。一方、海外FXの場合は累進課税になるため、所得の金額に応じて税率が上がっていきます。
以下は、FXで発生した利益(所得)に対する、金額ごとの海外FXと国内FXの税率の違いです。
FXで発生した利益(所得) | 海外FXの税率(住民税を含む) | 国内FXの税率(住民税を含む) |
---|---|---|
1,000円~1,949,000円 | 約15.105% | 20.315% |
1,950,000円~3,299,000円 | 約20.21% | |
3,300,000円~6,949,000円 | 約30.42% | |
6,950,000円~8,999,000円 | 約33.483% | |
9,000,000円~17,999,000円 | 約43.693% | |
18,000,000円~39,999,000円 | 約50.84% | |
40,000,000円以上 | 約55.945% |
FXで発生した利益(所得) | 海外FXの税率(住民税を含む) | 国内FXの税率(住民税を含む) |
---|---|---|
1,000円~1,949,000円 | 約15.105% | 20.315% |
1,950,000円~3,299,000円 | 約20.21% | |
3,300,000円~6,949,000円 | 約30.42% | |
6,950,000円~8,999,000円 | 約33.483% | |
9,000,000円~17,999,000円 | 約43.693% | |
18,000,000円~39,999,000円 | 約50.84% | |
40,000,000円以上 | 約55.945% |
このようにある程度の金額までは、海外FXのほうが税率が低いです。しかし、一定の所得金額を超えてしまうと、海外FXのほうが税率が高くなり、手元に残る利益が少なくなってしまいます。
また、国内FXは過去3年間の損失が翌年以降に繰り越せますが、海外FXは損失の繰り越しは一切できないという特徴もあります。
海外FXは累進課税制度のため、利益が大きくなると払う税金も増えてしまいます。しかし多くの海外FX業者は法人口座という口座を用意していて、口座を変更すれば税金を抑えられます。
他にも税金を抑えられる方法を紹介しているので、海外FXの税金対策や確定申告のやり方について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。

海外FXは危険?
海外FXは決して危険ではありません。
海外FX業者は、日本の法律では許可されていない独自のサービスを提供するために、日本の金融庁の認可が得られません。そのため「海外FX業者は違法だ」と言われるケースがあります。しかし、実際には、日本人が海外FX業者を利用すること自体は違法ではありません。

海外FX業者は、基本的に各国の金融ライセンスを保有しています。日本の金融庁の認可は得ていなくても、営業するためには厳しい審査を定期的に通過する必要があります。
条件を満たしていなかったり、トラブルが発生していれば、金融ライセンスも取り消されてしまいますそのため、信頼できる金融ライセンスを保有している海外FX業者であれば、日本国内のFX業者と同じように安全に利用できます。
ただし、海外FX業者のなかにも、金融ライセンスすら未取得な悪徳業者も少なからず存在します。そのような業者は悪質な出金拒否をおこなったり、顧客資金の持ち逃げや詐欺などの犯罪行為をおこなうケースもあります。

海外に登記のある業者による詐欺事件は日本の法律では追いづらく、泣き寝入りになってしまうケースも多いです。

海外FX業者を利用する際は、しっかりと実績があり信頼できるFX業者を見極めましょう。
XMTradingは、世界最難関の審査基準として知られているイギリスの金融規制機関FCA(Financial Counduct Authority)を含む複数の金融ライセンスを取得しており、安全性や信頼性が高く、初心者におすすめです。
この機会にXMTradingで口座を開設して、信頼できる環境でトレードをしませんか。
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海外FXを始める前に準備しておくこと

海外FX業者を利用してトレードを始める前に、あらかじめ準備しておいたほうが良いことについて解説します。
FXはギャンブルではないので、知識と経験に基づいた技術が必要になります。準備をしないでFXをはじめてしまうと、すぐに大きな損失を被ってしまうでしょう。
まずは以下の4点をしっかりと準備してから、本格的なトレードに臨みましょう。
分析方法を勉強する
海外FXを利用して安定した利益を出すためには、価格の推移を予測するための技術が必要です。勘や感覚に頼っているうちは、FXで利益は伸ばせません。まずは、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析といった方法を駆使し、相場の分析を学ぶところから始めましょう。
テクニカル分析とは、FXの実際のチャートを見て分析する方法です。チャート上に並んだローソク足の並び方や形などから、過去のデータを元に将来の価格推移を予測します。主に、チャート上にラインや図形を描画したり、インジケーターというシステムを利用するテクニカル指標が用いられます。

テクニカル分析は、短期のトレードから長期のトレードまで、さまざまなトレードスタイルに対応が可能です。
ファンダメンタルズ分析とは、相場に影響を与える可能性のあるさまざまな事柄から将来の価格を予測する分析方法です。経済指標の発表や要人の発言、各国の政治経済の動向、戦争、天災など、ファンダメンタルズ分析に利用できる事柄は多岐に渡ります。
特に重要な経済指標の発表時などは、その結果によって相場に大きな影響が与えられるケースも多く、テクニカル分析の補助として併用することも多いです。ファンダメンタルズ分析の場合は、相場の大きな流れを捉えるのに適しており、あまり短期のトレードには向いていません。

FXの相場の分析方法が身につけば、トレードでの利益につながります。特にテクニカル分析は、さまざまな通貨ペアや銘柄に応用できるため、分析技術を身につけておくことをおすすめします。
専門用語を覚える

FXの基本的な専門用語は必ず覚えておきましょう。
FXで利益を出すために重要なのは、十分な検証をおこない技術を磨くことであり、より多くの用語やチャートパターンなどを覚えることではありません。しかし、基本的な用語とその意味を覚えていないと、FXトレードの際に間違った判断をする可能性があります。
FX業者を選ぶ際なども、専門用語がわからないと良し悪しの判断ができません。最低限、以下の専門用語だけは理解しておきましょう。
- レバレッジ
- ボーナス
- 通貨ペア
- ロット
- pips
- スプレッド
- スリッページ
- ロスカット
- 損切り
- 証拠金
- 追証
- ポジション
- スワップポイント
【解説】わからない単語がある人はこちら
レバレッジ
レバレッジとは「テコの原理」を意味し、FXにおいては資金の何倍もの取引が行えるシステムです。レバレッジを活用すれば、少額で大きなトレードができます。
国内FX業者は法律により最大25倍までに規制されていますが、海外FX業者であれば数百倍~数千倍というハイレバレッジでのトレードが可能です。
ボーナス
ボーナスとは、口座開設や入金をすることで付与されるトレード専用の資金のことです。ボーナスクレジットは証拠金としてトレードに利用できます。
ボーナス自体は出金できないケースが多いですが、ボーナスを活用したトレードで得た「利益」に関しては出金が可能です。
通貨ペア
通貨ペアとは、FXで取引をする各国の通貨を掛け合わせたものです。例えば、米ドルと日本円を掛け合わせた通貨であれば、通貨ペアは「ドル円(USDJPY)」となります。
ロット
ロットとは、FXで注文する際の単位です。多くの海外FX業者の場合は、1ロットあたり10万通貨単位となっています。
例えばドル円でエントリーする場合は、1ロットのエントリーは10万ドル相当の取引を意味します。基本的には0.01ロットが最小となります。
pips
pipsとは、FXの価格推移を表す単位です。通貨ペアや銘柄によって異なる単位を、pipsによって統一しています。
例えばドル円の場合、1ドル=150.00円から150.01円に変動した場合、10pips上昇したことになります。
スプレッド
スプレッドとは、通貨ペアにおける買値と売値の差のことです。
FXではエントリーする際に、このスプレッドの差分だけマイナスされたポイントからのエントリーとなります。そのため、スプレッドは実質的に手数料となります。スプレッドが広ければエントリーの精度も下がり、コストも高くなってしまいます。
スリッページ
スリッページとは、トレーダーが注文した価格と約定した価格がズレてしまうことです。「滑る」と表現されることもあります。
スリッページは、FX業者の約定力が低かったり、相場の流動性が極端に低い場合、注文が一気に集中した場合などに発生しやすくなります。
ロスカット
ロスカットとは、証拠金維持率が一定の水準を下回った場合に、強制的にポジションが決済されるシステムです。海外FXでも国内FXでも基本的には採用されています。
海外FXでは、相場の急変などでロスカットが間に合わなかった際、「ゼロカットシステム」により証拠金維持率0%でポジションが決済されます。
損切り
損切りとは、損失を確定することです。トレードにおいて、エントリーした方向と逆に価格が進んでしまえば含み損が発生します。含み損の段階ではまだ確定していないため、FXの口座資金は減りません。含み損を抱えたポジションを決済すること(損切り)で、損失が確定され、口座資金が減ります。
証拠金
証拠金とは、FXでトレードをするために担保となる資金のことです。ロット数やレバレッジによって、必要な証拠金の金額が変わります。必要証拠金が不足しているとエントリーできません。
追証
追証とは、追加証拠金のことです。追証は、証拠金維持率を上げ、ポジションが決済されないようにする際などに使用します。
また、証拠金維持率を下回る含み損が発生してしまった場合のFX業者に対する借金のことを、総称して追証と呼ぶケースもあります。
ポジション
ポジションとは、FXでエントリーをしている状態のことです。ポジションを保有しているというのは、現在エントリーしている取引があるという意味です。
例えば、ドル円に買いでエントリーした場合は、「ドル円の買いポジションを保有している状態」となります。
スワップポイント
スワップポイントとは、通貨ペアにおける2カ国間の金利差により発生する利益・損失のことです。金利の高い国の通貨を買い低い国の通貨を売れば、プラススワップとなり利益になります。反対に金利の高い国の通貨を売り低い国の通貨を買えば、マイナススワップとなり損失となります。
スワップポイントは毎日発生し毎日変動するため、日をまたいでポジションを保有する際は注意が必要です。
注文方法を覚える

FXでは主に以下の6種類の注文方法があります。
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文
- OCO注文
- IFD注文
- IFO注文
これらの注文方法を使いこなすことで、柔軟なトレードが可能になり、より利益につなげやすくなります。
特に、指値注文と呼ばれる予約注文を活用すれば、チャートに張り付いていなくても注文や決済が可能になるため、必ず覚えておきましょう。
【解説】わからない方法がある人はこちら
成行注文
現在の価格で注文する方法です。トレーダーが、できるだけ現在の価格に近い価格でエントリーしたいという希望を出す注文であり、必ずしもこの価格で約定するわけではありません。チャート分析していて、リアルタイムでエントリーしたいポイントが来た際に利用します。
指値注文
現在の価格よりも有利な価格で予約注文をする方法です。
例えば、現在1ドル=150円で、もっと安い価格で買いでエントリーしたいのであれば、指値注文が活用できます。149円に指値注文を入れたとすれば、その価格に達したときに自動的に買い注文が執行されます。
FXでは、この指値注文だけにかかわらず、予約注文全般を総称して「指値」「指値注文」と呼ぶのが一般的です。
逆指値注文
現在の価格よりも不利な価格で予約注文をする方法です。主に損切りに利用されます。
例えば、現在1ドル=150円で買いエントリーをしたとします。もし価格が149円まで下がってしまったら損切りをしたい場合は、その価格に逆指値注文を入れておきます。その価格に達したら、自動的に決済されます。
OCO注文
OCO注文(オーシーオー注文)とは、One Cancels the Otherの略です。2つの注文を同時に出して、どちらか片方の注文が約定したら、もう片方の注文が自動的にキャンセルされる注文方法です。
例えば、現在1ドル=150円で買いポジションを保有している際、151円になったら利益確定したいが、149円まで落ちてしまったら損切りをしたい、といった状況で有効活用できます。
IFD注文
IFD注文(イフダン注文)はIf Doneの略です。ある注文が約定したら、同時に設定した別の注文が自動的に有効になる注文方法です。
例えば、現在1ドル=149円のときに、150円になったら自動で買い注文を入れ、同時に151円で利益確定をする予約注文を入れたい、といった状況で有効活用できます。
IFO注文
IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。ある注文が約定したら、同時に設定した2つの別の注文が自動的に有効になる注文方法です。
例えば、現在1ドル=149円のときに、150円になったら自動で買い注文を入れ、同時に151円で利益確定をする注文と148円になったら損切りをする予約注文を入れたい、といった状況で有効活用できます。
デモ口座で練習しておく
はじめてFXに挑戦する人は、デモ口座を利用して練習することから始めましょう。
デモ口座とは、各FX業者が提供しているバーチャルマネーでトレードができるシステムのことです。基本的には実際のトレードとまったく同じ環境で、リアルタイムの本物のチャートを使ったトレードが可能です。

バーチャルマネーを利用しているため利益は発生しませんが、損失も発生しないため、実際のトレードと同じ体験をノーリスクでおこなえます。自己資金を利用したリアルトレードに移る前に、まずはデモ口座で安定した利益が出せるようになることを目指すと良いでしょう。
海外FX業者のほとんどは、MT4・MT5という取引プラットフォームを採用しています。デモ口座を利用すればこのMT4・MT5の利用も体験できます。デモ口座は無料で開設が可能で、基本的には本人確認などの手続きも必要ありません。
そのため、アカウント登録のみで最短数分でトレードが始められます。海外FXのデモ口座のおすすめ業者についてより詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

海外FXの初心者が失敗しないためのポイント

海外FXを始めたばかりの人が、トレードで大きな損失を出してしまったり、上達に時間がかかってしまわないために必要な、いくつかのポイントを紹介します。
FXの勉強法や練習法は多岐にわたるため、どのような方法がベストであるのか分からなくなってしまうケースが多いです。できるだけ早くFXの技術を上達させ利益につなげるためには、無駄はできるだけ省いて学ぶことが重要です。
最短でFXの技術を上達させるためには、まずは以下の7つのポイントに絞ってトレードをはじめてみましょう。
ポイント1:信頼できる海外FX業者を選ぶ
FXで安定した利益を得られるかどうかは、利用する海外FX業者によっても大きく影響します。
まず大前提として、信頼度の高い実績のある海外FX業者を選ぶことが重要です。海外FX業者とは、日本以外のすべての外国のFX業者を指すため、数万以上ものFX業者が存在します。
そのため、中には金融ライセンスすら保有していない違法なFX業者や、悪質な出金拒否や詐欺をおこなうFX業者も少なからず存在します。

まずはそのような悪質なFX業者を利用してしまわないように、しっかりとポイントを押さえて海外FX業者を選びましょう。海外FX業者を選ぶ際は以下のポイントに注目してみまして、この3つのポイントをクリアしている海外FX業者に限定しましょう。
- しっかりと実績があるかどうか
- 利用者が多いかどうか
- 日本語に対応しているかどうか
また、海外FX初心者のうちは分からないことが多く、頻繁にサポートセンターに質問する機会があります。できればリアルタイムチャットなどが利用できるところを選択しましょう。
海外FX業者選びが不安な人は、下記の記事をご覧ください。金融ライセンスなどの信頼性、ボーナスなどの取引環境、サポート体制などをもとに、数ある海外FX業者を比較し、おすすめの海外FX業者を13業者を詳しく解説しています。

ポイント2:ロットの上げすぎに注意する

海外FX初心者のうちは、エントリーする際のロットを上げすぎないように注意しましょう。
国内FX業者の場合、ほとんどは1ロットあたり1万通貨単位が採用されています。しかし海外FX業者の場合は、1ロットあたり10万通貨単位に設定されているケースがほとんどです。そのため、国内FXと同じ感覚でトレードをしてしまうと、損益が10倍になってしまうため注意が必要です。
海外FX初心者のうちは、利益を狙うのではなく、小さなロット数でトレードに慣れることから始めましょう。海外FXは0.01ロットからエントリーが可能であり、FX業者によってはさらに小さな取引量でトレードが始められるケースもあります。

数円~数十円という少額からでもエントリーできるため、まずはそのようなリスクの少ないロット数で練習しましょう。
ポイント3:取引ルールを決める
海外FXで安定した利益を稼ぐためには、しっかりとした取引ルールを決めることが重要です。
取引ルールとは、トレードにおけるすべての行動に対する取り決めです。どの通貨ペアを選択し、どのような根拠でエントリーし、どのような根拠で決済するのかなど、細かくルールを決めておく必要があります。

取引ルールを決めずにトレードをすることは、ギャンブルと変わりません。根拠を持ったポイントでエントリーし、その根拠が崩れたら損切りし、狙っていた利益に到達したら利益確定をするということを徹底しないと、利益は伸びていきません。
ルールを決めていなければ、損失を受け入れられずに損切りができなくなり、どこまでも損失を増やしてしまう可能性もあります。
取引ルールをしっかりと定めておけば、トレード中にメンタルが乱れることもありません。勝ったとしても負けたとしても想定の範囲内になるため、淡々とトレードをこなせるようになります。

まずは自分自身の手法を確立し、十分な検証をおこない、データから導き出された取引ルールを定めることを目標としましょう。
ポイント4:マイナーな通貨ペアには手を出さない

マイナーな通貨ペアは相場が安定せずリスクが大きいため、手を出さないほうが良いでしょう。
米ドルやユーロ、日本円などのように、流動性が高くトレードの参加者も多い通貨ペアはメジャー通貨と呼ばれます。
- EURUSD
(ユーロ/米ドル) - USDJPY
(米ドル/日本円) - GBPUSD
(ポンド/米ドル) - USDCHF
(米ドル/スイスフラン) - AUDUSD
(オーストラリアドル/米ドル) - USDCAD
(米ドル/カナダドル) - NZDUSD
(ニュージーランドドル/米ドル)
メジャー通貨以外の比較的取引の少ない通貨ペアのことをマイナー通貨ペアと呼びます。マイナー通貨ペアよりもさらに流通量の少ない通貨ペアはエキゾチック通貨ペアと呼ばれ、こちらも海外FX初心者のうちは手を出さないほうが良いでしょう。
- GBPJPY
(ポンド/日本円) - AUDJPY
(オーストラリアドル/日本円) - USDTRY
(米ドル/トルコリラ) - USDMXN
(米ドル/メキシコペソ) - USDZAR
(米ドル/南アフリカランド) - USDBRL
(米ドル/ブラジルレアル)
メジャー通貨ペアのように世界中で多くのトレーダーが取引をしていれば、相場が安定しており急騰・急落も起こりづらいです。テクニカル分析も効きやすく、比較的トレードがしやすいです。
しかしマイナー通貨ペアやエキゾチック通貨ペアは流動性が低いため、相場が安定しません。何日も相場が動かないかと思えば、突然大きく上下したりするなど、テクニカル分析も役に立たないケースが多いです。スプレッドも広くなりやすく、エントリーしただけで大きな損失になってしまう可能性もあります。

海外FX初心者のうちは、世界で最も取引量の多いユーロドルやドル円などから始めるのがおすすめです。
ポイント5:ハイレバは損失も大きいことを肝に銘じる
海外FXのメリットであるハイレバレッジ取引は、大きな利益を狙えると同時に、大きな損失を被る可能性もあるということを、常に意識しておきましょう。
レバレッジとは、自己資金よりも大きな取引量でのトレードができるシステムです。例えば、自己資金が10万円でレバレッジ最大10倍のFX業者を利用すれば、100万円分のトレードが可能になります。トレードで発生する損益も10倍になります。

海外FXではレバレッジの制限がなく、1,000倍~2,000倍というレバレッジで取引が可能です。そのため自己資金に対して大きすぎるロット数でエントリーしてしまう可能性があります。そのまま利益につながることもありますが、FXのチャートは常に上下しているため、一時的に逆行することがあります。
自己資金に見合わないハイレバレッジ取引は、わずかな逆行でも含み損の金額が高額になってしまうため、すぐにロスカットになってしまいます。

ハイレバレッジの取引は、本来利益につながったはずのトレードであっても、負けてしまう可能性が高くなってしまうのです。
海外FXはゼロカットシステムが採用されているため、万が一相場の急変でロスカットが間に合わなかったとしても、FX業者に対してトレーダーが借金を背負う心配はありません。しかし、自己資金が失われてしまう事実は変わらず、リスクの大きいハイレバレッジ取引は無駄な損失を生むだけです。
FXはレバレッジを使って一攫千金を狙うものではありません。必ず自己資金に対して適切なロット数を設定し、損失のリスクを最低限にすることを心がけましょう。
ポイント6:借金はしない
FXをするために借金はしないようにしましょう。
借金とは、追証によるFX業者に対する負債だけに限ったことではありません。自己資金がなくなり、トレードができなくなってしまった場合に、知人や家族、消費者金融から借入れる借金などすべてのことです。
借金をしなければならないほど負けている時点で、FXの技術がない状態であるということを理解しましょう。その状態でいくら借金をしても、再び損失を増やすことになります。

FXは、余剰資金を利用するのが鉄則です。生活費や将来のための貯金などを利用してFXをするのはやめましょう。海外初心者の人が最初からFXで安定した利益を稼ぐことは極めて難しいです。
そのため、最初はデモ口座や少額の取引で勝てるようになるのを目指します。少額の取引であっても安定して勝てるようになれば、ロット数を増やすだけで大きな利益につなげられます。決して焦らず、着実に技術を積み上げることが、利益獲得のためには最も近道です。
トレードに利用できる資金を限定し、その資金がなくなってしまったら同じ金額が貯まるまでトレードはしない、などのルールを明確に決めることが重要です。

今勝てていないのなら、次も絶対に勝てないということを肝に銘じておきましょう。
ポイント7:スワップトレードに注意する

海外FXを利用する際は、スワップポイントに注意しましょう。
金利の高い国の通貨を買って金利の低い国の通貨を売れば、プラススワップとなり利益になります。反対に、金利の高い国の通貨を売って金利の低い国の通貨を買えば、マイナススワップとなり損失となってしまいます。
スワップポイントは基本的に毎日発生します。そのため、日をまたいでポジションを保有する際は、必ずスワップポイントも確認しなければなりません。スワップポイントは毎日変動するため、今日プラススワップでも明日にはマイナススワップになっている可能性もあります。
ポジションを保有しているだけで利益につなげられるケースもありますが、同時に為替変動による損益も発生するため、海外FX初心者のうちはスワップポイントだけで利益を狙うのはおすすめしません。

「メキシコペソ(MXN)」「トルコリラ(TRY)」「南アフリカランド(ZAR)」などのエキゾチック通貨は金利が高く、スワップポイントも大きくなりやすいです。想定外の損失を被る可能性もあるため、十分注意しましょう。
初心者の海外FXの始め方・やり方

実際に初心者が海外FXでトレードを始め方・やり方を解説します。FXを始めること自体は難しくなく、誰でもすぐにトレードできます。以下の手順に従って、海外FXをはじめてみましょう。
海外FX業者を選ぶ
FXのトレードをするためには、必ずFX業者の口座を開設する必要があります。まずは信頼できる海外FX業者を探すことから始めましょう。
はじめて海外FX業者を選ぶ場合は、十分な知名度があり、運営実績がしっかりと確認できるFX業者を選びましょう。実態がわからず、口コミなどの情報も少ないFX業者はリスクが大きいため避けてください。
安全性に着目した海外FX業者のランキングを作成しました。安全性・信頼性のある海外FX業者で取引したい人は、下記の企業から選ぶと安心です。
悪質な海外FX業者の場合、実績がないにも関わらず不自然なほど豪華なキャンペーンなどでアピールしているケースが多いです。そのような情報だけでなく、FX業者としての信頼性に重点を置いて選択することが重要です。海外FX業者を選び方については後述しています。
口座開設する

海外FX業者を決めたら、口座開設手続きに進みます。
海外FX業者の場合、日本の国内FX業者とは異なり、基本的に書類の受け取りなどは必要ありません。アカウントの登録から口座開設まで、すべてオンライン上のみで完結します。
アカウント登録自体はメールアドレス認証のみで完了しますが、実際にトレードをするためには、本人確認が必ず求められます。本人確認を完了しないと、機能が限定されたり、利益の出金ができません。海外FX業者の本人確認で必要な書類は主に以下のとおりです。
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- パスポートなど
本人確認書類以外にも現住所確認書類が必要になります。海外FX業者の現住所確認書類で必要な書類は以下のとおりです。
- 住民票
- 公共料金の請求書
- 銀行の利用明細
- 納税証明書など
上記のような本人確認書類と現住所確認書類が、それぞれ1つずつ必要です。特に現住所を確認書類は発行日から3か月~6か月以内でなければならないケースが多く、事前に準備しておくことをおすすめします。
ほとんどの場合、上記の書類とあわせて、本人のセルフィー(自撮り写真)の提出が求められます。

本人確認には数日かかるケースもあるため、営業日・営業時間内に提出すると比較的手続きがスムーズです。
口座に入金する

本人確認が完了し海外FXの口座が開設できたら、トレードのための証拠金を入金しましょう。
海外FX業者で利用できる入金方法は、FX業者によって異なります。以下は海外FX業者で利用できる入金方法の一例です。
- クレジットカード・デビットカード
- 国内銀行送金
(一般的な銀行振込) - 海外銀行送金
- オンラインウォレット
(bitwallet・STICPAYなど) - 仮想通貨入金
ほとんどの海外FX業者では入金に関する手数料は無料ですが、入金元でかかる振込手数料などはトレーダーの負担となるため注意しましょう。また、クレジットカード会社によっては海外FX業者への入金を規制しているケースも多いため、国内銀行送金での入金がおすすめです。

FX業者や口座タイプによって最低入金額が定められています。高額な設定になっているケースもあるため、口座開設をする前にあらかじめ確認しておきましょう。
MT4/MT5をダウンロードする
口座への入金が完了したら、取引プラットフォームMT4・MT5をダウンロードしましょう。
FXでチャート分析する際には、取引プラットフォームが必要です。海外FX業者では、多くの場合MetaQuotes社が提供しているMT4・MT5が採用されています。MT4・MT5は取引プラットフォームのなかで世界で最もシェア率が高く、海外FX初心者からプロのトレーダーまで幅広く利用されています。

反対に国内FX業者の場合はMT4・MT5の採用はほとんどなく、多くの場合が独自の取引プラットフォームを提供しています。MT4・MT5であれば、海外FX業者を乗り換えた際もそのままログインを切り替えるだけで利用できるため、利便性が高いです。
MT4・MT5はカスタムインジケーターや自動売買(EA)ツールなどを自由に追加できるため、海外FX初心者でも取引がしやすい環境が作れます。ただしMT4とMT5には互換性がなく、途中で切り替える際は注意が必要です。
MT4とMT5のどちらを選択すれば良いか迷った際は、MT5を選択しましょう。MT5のほうが高機能で約定力も高いため、はじめてMT4・MT5を利用する場合はMT4を選択するメリットはあまりありません。
取引する通貨ペアを選ぶ

トレードの準備が整ったら、取引をする通貨ペアを選びましょう。
海外FX業者では数十~数千にも及ぶFX通貨ペアや銘柄が取り扱われています。海外FX初心者の場合は、メジャー通貨ペアに絞ってトレードするのがおすすめです。
値動きが安定しているため海外FX初心者でもトレードしやすく、テクニカル分析を練習する場合にも最適です。

どの通貨ペアにエントリーすべきか迷った際は、世界で最もトレードされているユーロドル(EURDUS)か、日本人になじみの深いドル円(USDJPY)を選びましょう。
また取引量の多い通貨ペアは、世界中のプロトレーダーも注目しています。そのためプロトレーダーからの情報発信が多く、ファンダメンタルズ的観点から考えても分析につながる情報が多く得られやすいです。
トレードする

すべての準備が整ったら、実際にトレードしてみましょう。海外FX初心者の場合は、バーチャルマネーを使ったデモトレードか、できる限り少額でのエントリーをするようにしましょう。
新規注文画面を立ち上げてください
「数量」はロット数のことです。エントリーするロット数を入力してください。現在の価格で注文を出す場合は「注文種別」で「成行注文」を選択します。
設定した価格に到達したら自動で注文が執行されるように予約注文を入れたい場合は、「注文種別」で「指値注文」を選択してください。
指値注文用の画面が下に表示されたら、さらに「注文種別」から希望の注文方法を選択してください。注文を執行したい価格を入力し「発注」をクリックすれば、予約注文が完了します。
エントリーしたいタイミングで、「買い」か「売り」のボタンをクリックすれば、注文が完了します。
現在よりも価格が上がると予測するのであれば「買い」でエントリー、下がると予測するのであれば「売り」でエントリーしましょう。
注文したポジションを決済したい場合は、MT4・MT5の下部に表示されているターミナル内の「取引」タブを開きましょう。
ポジションの一覧が表示されているので、決済したいポジションの一番右にある「x」ボタンをクリックすれば決済が完了します。
海外FX初心者のFX業者の選び方

ここからは、海外FX業者を選ぶポイントを解説します。海外FX業者は無数に存在しているため、初心者の場合、安全で信頼できる海外FX業者を選択するのは容易ではありません。
FXを長く続けていくためにも、FX業者選びは特に慎重におこなうようにしましょう。海外FX業者を選ぶ際、以下の3つのポイントに注目してみてください。
ボーナスが豊富

海外FX業者は、新規登録者に対してボーナスを提供しているケースが多いです。
例えば1万円のボーナスクレジットが付与されれば、そのボーナスを利用して1万円分のトレードができます。口座開設ボーナスを提供している海外FX業者であれば、口座を開設しただけでボーナスが手に入ります。
ボーナス獲得の例
- 50%入金ボーナスの業者
- 10,000円入金
- 15,000円分の証拠金で取引可能
ボーナスを活用すれば、自己資金が少ない海外FX初心者であっても、リスクを抑えて利益につなげやすくなります。ボーナスを提供していないFX業者を利用するよりも、効率よくトレードがしやすくなるでしょう。
特に、口座開設ボーナスは1人につき1回しかもらえないケースが多いため、トレードを始めるきっかけとして活用するのがおすすめです。
ただし、実績がないにもかかわらずあまりにも豪華なボーナスやキャンペーンを提供しているFX業者は注意が必要です。

200%入金ボーナスなどでトレーダーを集め入金を促し、資金を持ち逃げするなどの詐欺事件も実際に発生しています。ボーナスの豪華さだけでなく、海外FX業者自体の信頼性も必ずチェックしましょう。
口座開設ボーナスのみで取引できる海外FX業者もあるので、実際に信頼性を確かめてから、リアル取引に移行するのがおすすめです。海外FXの口座開設ボーナスについて種類や出金条件を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。

ライセンスを多数取得している

海外FX業者を選ぶ際は、必ず保有している金融ライセンスをチェックしましょう。
海外FX業者の場合、ハイレバレッジやゼロカットシステムなど日本の法律では提供できないサービスがあるため、金融庁の認可が受けられません。そのため、どの国の金融ライセンスを保有しているかが信頼性のひとつの基準となります。
以下は海外FX業者が保有する、主な金融ライセンスの一覧です。
- 英国金融行動監視機構(FCA)
- オーストラリア証券投資委員会(ASIC)
- キプロス共和国証券取引委員会(CySEC)
- 南アフリカ金融業界行為監督機構(FSCA)
- ケイマン諸島金融庁(CIMA)
- イギリス領ヴァージン諸島金融サービス委員会(BVIFSC)
- ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC)
- セーシェル共和国金融サービス庁(FSA Seychelles)
- モーリシャス共和国金融サービス委員会(FSC)
- バヌアツ共和国金融サービス委員会(VFSC)
- セントビンセントおよびグレナディーン諸島金融庁(SVGIBC)
上記の金融ライセンスを保有していれば、一定の信頼度がある海外FX業者であると言えるでしょう。中でも英国金融行動監視機構(FCA)やオーストラリア証券投資委員会(ASIC)のライセンスを保有しているFX業者は信頼度が高いです。

特に英国金融行動監視機構の金融ライセンスは取得基準が厳しく、最も保有の難易度が高いとされています。
万が一の際の補填がある
海外FX業者が、トレーダーの資金を守ることに力を入れているかどうかも重要なポイントです。
国内FX業者の場合、信託保全が義務付けられており、FX業者が倒産などした場合であっても、顧客の資金は100%守られます。

しかし、海外FX業者の場合信託保全が義務付けられていないため、顧客資金の管理は海外FX業者の判断に任されています。ほとんどの場合、保有している金融ライセンスによって分別管理が義務付けられているため、最低限分別管理はされているケースが多いです。
より安全なFX業者を選びたいのであれば、分別管理とは別に独自の補填や補償を用意しているかどうかを確認してみましょう。以下は、独自の補償制度を公表している海外FX業者の一例です。
海外FX業者 | 補償内容 |
---|---|
FXGT![]() | 最大100万ユーロの 賠償責任保険 |
XMTrading![]() | 最大100万ドル相当の補償 |
AXIORY![]() | 信託保全 |
TitanFX![]() | FX業者とトレーダーの トラブルが発生した際 最大2万ユーロの保証 |
海外FX業者 | 補償内容 |
---|---|
FXGT![]() | 最大100万ユーロの賠償責任保険 |
XMTrading![]() | 最大100万ドル相当の補償 |
AXIORY![]() | 信託保全 |
TitanFX![]() | FX業者とトレーダーのトラブルが発生した際 最大2万ユーロの保証 |
補償内容が明言されていたとしても、何かトラブルが発生した際に確実に資金が戻る可能性は100%ではありません。信頼度の高いFX業者を利用する際も、こまめな出金などを心がけて、資金は1箇所にまとめておかないようにしましょう。
海外FX初心者の注意点

海外FXをはじめて利用する人が特に気をつけたい注意点を解説します。FXを始めたての頃は知識も乏しいため、損失につながるミスやトラブルが発生しやすいです。
大切な資金を失わないためにも、以下の注意点はあらかじめしっかりと理解しておきましょう。
確定申告を忘れない

FXで利益が発生したら、必ず確定申告をしましょう。申告の必要があるにもかかわらず確定申告を怠れば、犯罪となってしまいます。
確定申告の申請期限は毎年3月15日と決まっています。申告を忘れると、より多くの税金を徴収されることにもなるります。確定申告期限にも注意しましょう。(3月15日が休祝日である場合はその翌日になります。)
海外FXと国内FXでは、課税の方式が異なります。以下は海外FXと国内FXの課税方式の違いです。
FXで発生した利益(所得) | 海外FXの税率 | 国内FXの税率 |
---|---|---|
1,000円~ 1,949,000円 | 5%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) | 一律20.315% |
1,950,000円~ 3,299,000円 | 10%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) | |
3,300,000円~ 6,949,000円 | 20%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) | |
6,950,000円~ 8,999,000円 | 23%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) | |
9,000,000円~ 17,999,000円 | 33%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) | |
18,000,000円~ 39,999,000円 | 40%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) | |
40,000,000円 以上 | 45%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) |
FXで発生した利益(所得) | 海外FXの税率 | 国内FXの税率 |
---|---|---|
1,000円~1,949,000円 | 5%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) | 一律20.315% |
1,950,000円~3,299,000円 | 10%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) | |
3,300,000円~6,949,000円 | 20%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) | |
6,950,000円~8,999,000円 | 23%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) | |
9,000,000円~17,999,000円 | 33%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) | |
18,000,000円~39,999,000円 | 40%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) | |
40,000,000円以上 | 45%(+住民税およそ10% +復興特別所得税2.1%) |
国内FXは税率が利益に関わらず一律20.315%です。一方、海外FXは累進課税のため税金は利益によって5%~45%(住民税などを除く)と大きく異なります。国内FXの方が税金を抑えやすいという特徴はありますが、申告分離課税のため一部の所得を除いて損益通算ができません。
海外FXの場合は総合課税のため、雑所得同士での損益通算も可能です。また含み益が発生しているポジションも決済をしなければ利益になえいません。
海外FXの税金の仕組みや節税についてより詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。

怪しい情報商材は買わない
海外FXに関連した怪しい情報商材を買わないようにしましょう。
SNSなどでは、プロトレーダーやFXの専門家を自称する悪質なアカウントが多数存在します。海外FX初心者の場合、正しいものとそうでないものの区別がつかないため、騙されてしまう人が後を絶ちません。
偽装した取引履歴を載せて儲かっていることをアピールし、稼げる根拠のない自動売買(EA)ソフトやオンラインセミナーなどを高額で売りつけるなど、さまざまな手口で詐欺が横行しています。

「簡単に稼げる」「秘密の手法」などの甘い言葉には騙されないようにしましょう。顔も名前も明かされていない、身元のわからないアカウントによる勧誘はすべて詐欺であると思って良いでしょう。
SNSは、特にFX関連の被害が多く発生しています。サクラのアカウントを大量に利用しているケースも多く、海外FX初心者の人は詐欺だと気づきにくいです。SNSの都合の良い情報を信じるのではなく、自分自身でFXのトレードの実力を磨くことが大切です。
悪徳FX業者に注意する

海外FX業者のなかには、少なからず悪徳業者が存在します。悪徳業者を利用してしまうと、大事な資金が奪われ、FX自体が続けられなくなってしまうかもしれません。
まず、悪徳FX業者であるかどうか見分けるポイントとして、信頼度の高い金融ライセンスを保有しているかどうかを確認しましょう。1つの目安として、以下の金融ライセンスのうちのどれかを保有していれば、ある程度信頼度は保証されていると思って良いでしょう。
- 英国金融行動監視機構(FCA)
- オーストラリア証券投資委員会(ASIC)
- キプロス共和国証券取引委員会(CySEC)
- 南アフリカ金融業界行為監督機構(FSCA)
- ケイマン諸島金融庁(CIMA)
- イギリス領ヴァージン諸島金融サービス委員会(BVIFSC)
- ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC)
- セーシェル共和国金融サービス庁
(FSA Seychelles) - モーリシャス共和国金融サービス委員会(FSC)
- バヌアツ共和国金融サービス委員会(VFSC)
- セントビンセントおよびグレナディーン諸島金融庁(SVGIBC)
悪質なFX業者の場合、公式ホームページ上に金融ライセンスの保有の表記があったとしても、実際には保有していないなどのケースもあります。金融ライセンス自体は保有しておらず、会社の登記のみしかおこなわれていないケースもあります。
海外FX業者選びに迷ってしまったら、上記のうちセーシェル共和国金融サービス庁(FSA Seychelles)とモーリシャス共和国金融サービス委員会(FSC)の2つの金融ライセンスを保有しているXMTradingがおすすめです。
XMTradingは、トレーダー自身でどちらの金融ライセンスの管轄でトレードするかを決められます。日本で利用されている海外FX業者のなかで最も利用者が多く、信頼と実績に裏付けされているため安心して利用できます。
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海外FXは初心者でも注意点を押さえれば挑戦できる投資方法

海外FXは決して危険ではなく違法でもありません。利用方法を間違ってしまえば大きなリスクを伴うのは、国内FX業者であろうと海外FX業者であろうと変わりません。
海外FX初心者であっても注意点さえ押さえていれば、誰でも海外FXで利益を得られるチャンスがあります。
海外FXの場合は追証がないため借金のリスクがなく、ボーナスやハイレバレッジを活用して少ない資金からでも始められます。海外FXだけのメリットを上手に活用し、FXで大きな利益を狙いましょう。
▼安全性で選ぶ初心者におすすめの海外FX
- 海外FXとは異なる通貨同士を交換する取引のこと
- 海外FXを始める前に知っておくべきFX基礎単語一覧
- 海外FX初心者が失敗しないためのポイントは「信頼できる海外FX業者を選ぶ」「ロットの上げすぎに注意する」「取引ルールを決める」などの7つある
- 海外FX初心者のFX業者の選び方の基準は「ボーナスが豊富」「ライセンスを多数取得」「万が一の補填がある」の3つある